消光くら)” の例文
停滞せぬようにと心の養生をして参れば、世を渡るにまでの困難もなく、安気に今日まで消光くらして来ました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
母親と祖父じいとがあって、はじめは、湯島三丁目に名高い銀杏いちょうの樹に近い処に、立派な旅籠屋はたごや兼帯の上等下宿、三階づくりやかたの内に、地方から出て来る代議士、大商人おおあきんどなどを宿して華美はで消光くらしていたが
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)