海騒うみさい)” の例文
世間というものが途端に渺茫びょうぼうとして頼りない海騒うみさいのように思えた。経験のある社会といえば、郷里の宮本村と、関ヶ原の戦のあった範囲よりほか知らないのである。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)