浅黄暖簾あさぎのれん)” の例文
かどからかど浅黄暖簾あさぎのれんすそのぞいて歩く木刀や、船から上がる客や、流しや、辻占つじうら売りや、そしてなまめかしい灯の数々と、春の星とが、どっぷりと黒くよどんだ堀の水によれあって美しい。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)