流山りゅうざん)” の例文
若松屋惣七の顔を、けわしい剣気が、いて過ぎた。これは、お高が夢にも知らない、流山りゅうざん一刀流の剣士としての惣七である。一抹いちまつ殺闘の気が、男の胸から、お高にも伝わったのであろう。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)