“泰綱”の読み方と例文
読み方割合
やすつな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「狂語と聞くなら、狂語と聞け。だが、わしの亡妻は、さきの鎌倉の執権代しっけんだいの長崎高資の兄、泰綱やすつなのむすめじゃった。内管領うちかんりょうの円喜入道とも、浅からぬ肉親にあたる」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、六波羅の評定衆に加えられ、その才はほどなく、鎌倉の執権代しっけんだい長崎高資ながさきたかすけの一族泰綱やすつなにみとめられた。そして泰綱のむすめを妻にもらった。まぎれもない彼は北条眷属けんぞくの一人であった。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)