泥窯へっつい)” の例文
と途中で聞いて戴宗はたずね当てて来たが、その家ときたら、のぞいて見るまでもない貧乏世帯で、聖手せいしゅ書生の蕭譲は、独り者か、泥窯へっついの下を火吹き竹で吹いていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泥窯へっついの火も、家の留守も、裏の婆さんへ声をかけて頼んでおき、すぐ連れ立って表へ出た。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)