泥湿地でいしっち)” の例文
十町ほどむこうに、鉛色なまりいろ泥湿地でいしっちが、水面とおなじくらいの高さでひろがり、その涯は、ひょろりと伸びあがった生気せいきのない樹林じゅりんで区切られている。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)