“法蔵比丘”の読み方と例文
読み方割合
ほうぞうびく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
運命をつくり出すと言ってもいい。法蔵比丘ほうぞうびくの超世の祈りは地獄に審判されていた人間の運命を、極楽に決定せられた運命にかえたではないか。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
そこで阿弥陀如来が法蔵比丘ほうぞうびくの昔平等の慈悲に催されてあまねく一切を救わんが為に唱名念仏の本願を建てられたのである。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
けれど願いは大きいだけおそろしい。法蔵比丘ほうぞうびくの超世の願いは思えば想うほど畏ろしい。その願いを遂げるための水火の中での数えきれないほどのあの苦行を思うときに。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)