河蟹かわがに)” の例文
しおのさす黒い堀が通っているので、出格子だの、紅燈の下だのには、よく見ると、船虫や河蟹かわがにがぞろぞろ這っていて、それが生命取いのちとりのさそりという妖虫のようにうすきみ悪いが
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)