没身みなげ)” の例文
憂鬱ゆううつの半年、身をひきむしってしまいたいような日々を、人形を抱いて見たりほうりだしたり、小説を書けば、「五大堂」のように、没身みなげ心中を思ったりして、錦子はだんだんにつかれていった。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)