沙港シヤトル)” の例文
沙港シヤトルから二千八百かいり、アラスカのダッチハーバーの北十度、北氷洋に近い冷涼たる無人地方ノーマンズランドだ。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そういうあわれなモオリーが、「親父の幽霊」の眷族けんぞくともいうべきこのおれに、沙港シヤトルからアラスカまでつきまとわれなければならなかったというのは、たしかにひとつの不幸であった。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
七年前、沙港シヤトルの第二番埠頭オーフで別れるとき、モオリーは
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)