“江東橋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かうとうばし50.0%
こうとうばし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし僕は不相変あひかはらずほこり臭い空気の中に、——僕等をのせた円タクは僕のそんなことを考へてゐるうちに江東橋かうとうばしを渡つて走つて行つた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
江東橋かうとうばし界隈かいわいの人々の第三中学校へ避難したのもやはりこの大水のあつた時である。僕は江東橋を越えるのにも一面にみなぎつた泥水の中を泳いでかなければならなかつた。……
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
江東橋こうとうばしから電車に乗ろうと、水のぬるんだ、草萌くさもえの川通りを陽炎かげろうもつれて来て、長崎橋を入江町にかかる頃から、どこともなく、遠くで鳴物の音が聞えはじめた。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)