汗不知あせしらず)” の例文
それにむかって、サッパリと汗不知あせしらずでも附けようとすると、往時むかし小泉の老祖母おばあさんが六十余に成るまで身だしなみを忘れずに、毎日薄化粧したことなどが、昔風の婦人おんなの手本としてお種の胸に浮んだ。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)