汐焦しおや)” の例文
が、そのあとは、なにかたのしまぬ色だった。かぶとを脱ぎ、汗などふいた。そして、ふたたびかぶとはかぶらず、汐焦しおやけした汗塩の面を、夕陽が射るままにさらしていた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)