水楊みずやなぎ)” の例文
蘆と水楊みずやなぎの多い綾瀬あやせあたりの風景をよろこぶ自分に対して更に新しく繊巧せんこうなる芸術的感受性を洗練せしめた。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ひれ一つ動かすときは、おそらく、水紋が一つ描かれ、水楊みずやなぎの葉が一枚散り、谷の中には大入道のような雲がぬうっと立ち昇って、私たちを包んで、白くしてしまうときであろう。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)