氣配けはひ)” の例文
新字:気配
咄嗟の間には、主婦おかみが起きて來るのぢやないかと思つて、ビクリとしたが、唯寢返りをしただけと見えて、立つ氣配けはひもせぬ。ムニヤムニヤと少年が寢言を言ふ聲がする。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
門柱の背後に身を縮める必要はない——その奧に人の氣配けはひを恐れて