氣狂きちが)” の例文
新字:気狂
彼が泣き聲で「あのジエィン・エアの畜生」がまるで氣狂きちがひ猫のやうに自分に飛びついたんだと話し始めるのが聞えた。が、彼はむしろ荒つぽくさへぎられた。
それがだんだんかわつててきました。おたまじやくしになつたのです。男蛙をとこかへるはそれをみると氣狂きちがひのやうになつておこりだしました。なまづをうんだとおもつたのです。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
半時間沈默反省したとき、私の行爲が氣狂きちがひじみてゐたこと、そして自分からいやがる境遇と他からいやがられる境遇のみじめなことを、わかつた時の氣持ちを表してゐたらう。
するとさめが「おい、みんな氣狂きちがひをてみろ」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
「おや、まあ、ジョンさまに飛びかゝるなんて、何んて氣狂きちがひ沙汰でせう。」