気恥きはづ)” の例文
旧字:氣恥
取次の下女に、「美禰子さんは御宅ですか」と云つた時、三四郎は自分ながら気恥きはづかしい様な妙な心持がした。ひとの玄関で、妙齢の女の在否ざいひを尋ねた事はまだない。甚だ尋ねにくい気がする。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)