氏人うぢびと)” の例文
そして、うぢ中最も正系に属する人を氏上うぢのかみと称して尊信し、他を氏人うぢびとと言つたのである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
おれはまだ現に、出来るなら、宮廷のお目こぼしを頂いて、石に囲はれた家の中で、家の子どもを集め、氏人うぢびとたちを召しつどへて、弓場ゆばに精励させ、矛ゆけ大刀かきを勉強させようと空想して居る。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)