“段等”の読み方と例文
読み方割合
だんとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そりゃ無論本気でしょうよ。無論本気には違なかろうけれどもね、その本気にもまたいろいろ段等だんとうがあるもんだからね」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
仕官もまた営業渡世とせいの一種なれども、俸給の他に位階勲章をあたうるは、その労力の大小にかかわらず、あたかも日本国中の人物を排列してその段等だんとうを区別するものにして
学問の独立 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
しかし岡本のうち出入ではいりをするそれらの人々は、みんなその分をわきまえていた。身分には段等だんとうがあるものと心得て、みんなおのれに許された範囲内においてのみ行動をあえてした。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)