“段歩”の読み方と例文
読み方割合
たんぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学校の裏の墓地や雑司ぞうしの墓地の奥の囚人墓地という木立にかこまれた一段歩たんぶほどの草原でねころんでいた。
風と光と二十の私と (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
十年間は無料、その後は永小作えいこさく制度を約束された一段歩たんぶ程の土地を小屋のまわりに持っているのだが、梅三爺一人の手では、屋敷として使う以外、大した収穫を上げることは出来なかった。
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
こえタゴかついで勇敢にやっているという時節柄だが、彼だけは一段歩たんぶの私田も残さず、それというのが、彼はひところ何々会社取締役というようなことを三つばかり兼ねていたようなこともあるから
淪落の青春 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)