歩板あゆみ)” の例文
浜人夫がタオ/\としわむ「歩板あゆみ」を渡って、艀から荷降しをしていた。然し所々に何人もの人夫が固まって、立っていた。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
金五郎たちが若い時分にやった、小籠を両方にふりわけ、歩板あゆみを上下する原始的荷役は、大正七年ごろから、すべて、この、大籠をウインチでまき上げる機械荷役に変化しているのだった。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)