武士さんぴん)” の例文
「やい武士さんぴんッ、うぬあ京極方に味方して、春日様の足を打ッ挫いた痩浪人やせろうにんだろう。この先へ行くことあならねえからそう思えッ」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武士さんぴんが何でえ。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「聞かしてやろう。俺は赤坂氷川下に巣をくってる、深見重左衛門、この髯を異名にして、髯の重左ともいう男だ。青二才、てめえはなんとかす武士さんぴんだ」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「てめえ、うちのやつに頼まれて、今朝、何処へ駕をやったんだ。あの、色のなまちろ武士さんぴんを乗せてよ」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「やいっ武士さんぴん、うぬあ気狂いか」
下頭橋由来 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「この武士さんぴんめ」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)