トップ
>
欹
>
そば
ふりがな文庫
“
欹
(
そば
)” の例文
胯間に無気味なものをぶらつかせて、のこのこと歩く姿は見る人の目を
欹
(
そば
)
だたせたが、マルの目つきも哀れげであった。
吾亦紅
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
力を
併
(
あは
)
せて、金盤一つさし上げたるがその縁少しく
欹
(
そば
)
だちて、水は肩に
迸
(
はし
)
り落ちたり。丈高く育ちたる水草ありて、露けき緑葉もてこの像を
掩
(
おほ
)
はんとす。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
すると二人の客は、初めのうちこそ熱心に耳を傾け目を
欹
(
そば
)
だてているようであったが、しばしすると
興醒
(
きょうざ
)
めたような顔をして、気の毒そうに
莨
(
たばこ
)
など吹しはじめました。
艶容万年若衆
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
寝台
(
ベッド
)
の下の丸っこい死骸を睨めつけて——また、不意に耳を
欹
(
そば
)
だてていった。
旗岡巡査
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
欹
漢検1級
部首:⽋
12画
“欹”を含む語句
歔欹
傾欹
欹側
欹傾
欹目
欹立