欣幸きんこう)” の例文
新しき真理、美しき芸術、高き思想、尊き宗教に感激し欣幸きんこうするということもすべて滑稽な戯れとして終らなければならないであろう。
語られざる哲学 (新字新仮名) / 三木清(著)
三今尚古風を標榜して居らる禅僧に対する欣幸きんこうの念、この二つの正反対の感じが、わしら俗人どもの胸に往来するのは、単に保守主義に対する審美感より出るのではないかも知れぬ。
僧堂教育論 (新字新仮名) / 鈴木大拙(著)
まことに、——欣幸きんこうの至りに堪えない。
侏儒の言葉 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
欣幸きんこう慶福けいふく。」
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)