次穂つぎほ)” の例文
広次は粟のもみを干したむしろを身軽に一枚飛び越えたと思ふと、ちやんと両足を揃へたまま、ちよつと祖母に挙手の礼をした。それから何の次穂つぎほもなしに、かう真面目に尋ねかけた。
一塊の土 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)