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楫取
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かんどり
ふりがな文庫
“
楫取
(
かんどり
)” の例文
丁度、真夜中のことで、誰一人気のついた者はなかったが、ただ一人、寝ずに起きていた
楫取
(
かんどり
)
がこれをみつけ、大声で呼び立てた。
現代語訳 平家物語:09 第九巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
ぢやによつて沖を通る廻船さへ、時ならぬ潮のさしひきに漂はされて、
水夫
(
かこ
)
楫取
(
かんどり
)
の
慌
(
あわ
)
てふためく事もおぢやつたと申し伝へた。
きりしとほろ上人伝
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
こういう心持で、船の中の乗組、船頭、
水手
(
かこ
)
、
楫取
(
かんどり
)
のすべての面を頭に浮べたが、どうも考えてみただけでは、これはと思わしい相手が思いつかない。
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
九州津々浦々の船を、また、それに要する
手馴
(
てだ
)
れの
水夫
(
かこ
)
楫取
(
かんどり
)
たちを、博多の一ヵ所に集めさせることだった。——大挙して、ふたたび上洛の用意であるのはいうまでもない。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それぞれ、各船の大将たちも、
水夫
(
かこ
)
楫取
(
かんどり
)
をつかまえて、空もようを
談
(
だん
)
じ合っていたのである。たちまちいろんな意見が出てきた。そして尊氏のお座船へ来てまず高ノ師直をとりまいていた。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
楫
漢検1級
部首:⽊
13画
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
“楫取”で始まる語句
楫取魚彦
楫取役