棕梠竹しゅろちく)” の例文
右の方に周囲まわり尺余しゃくよ朱泥しゅでいまがいのはちがあって、鉢のなかには棕梠竹しゅろちくが二三本なびくべき風も受けずに、ひそやかに控えている。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ちょっと戸口の方を盗み見るとコップは池の向側の棕梠竹しゅろちくの林の中へ無慈悲に手早く投げ込んでしまいました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)