“梧葉”の読み方と例文
読み方割合
ごよう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕立はすぐあがって、松や梧葉ごように夕陽が染まり、東山ひがしやまの空には、夕虹ゆうにじがかかった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれども冷めたい西風は幾重の墻壁しょうへきを越して、階前の梧葉ごようにも凋落ちょうらくの秋を告げる。貞子の豪奢ごうしゃな生活にも浮世の黒い影は付きまとうて人知れず泣く涙は栄華の袖にかわく間もないという噂である。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
この男のみは裏木戸に落つる梧葉ごようの秋も知らぬようであった。
やもり物語 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)