“染絣”の読み方と例文
読み方割合
そめがすり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学生で居た頃は、彼はニコニコの染絣そめがすりなどを着て居た。高等程度の学生としては、粗服に過ぎて居た。
大島が出来る話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
わずか一円五十銭か二円ぐらいの染絣そめがすり余所行よそゆきにと言って着せてくれただけのことではないか。
ひろ子は音を立てず布団をねのけ、裾の方にかけてある羽織へ手をとおしながら立ち上った。染絣そめがすりの夜着の袖が重なるぐらいのところに、もう一人の同僚の保姆タミノが寝ている。
乳房 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)