“板切”の読み方と例文
読み方割合
いたきれ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は、最後まで、船にふみとどまっていたため、雷洋丸が、ともを真上にして沈没したのちは、海中へなげだされ、暗い海を、板切いたきれにすがって漂流をはじめた。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼の右足は、膝のうえから下を、板切いたきれではさみ、そのうえに、繃帯ほうたいでぐるぐるとまいていて、いかにも痛そうであったが、ふしぎにも、このとき、彼は、室内をすたすたと歩きだしたのであった。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)