“東裏”の読み方と例文
読み方割合
ひがしうら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むかしは銀座通の東裏ひがしうらを流れてゐる三十間堀の河岸も、月を見ながら歩けるほど静であつたが、今は自動車と酔漢とをけるわづらはしさに堪へられない。
町中の月 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
坂本は荻野流をぎのりうの砲術者で、けさ丁打ちやううちをすると云つて、門人を城の東裏ひがしうらにある役宅の裏庭に集めてゐた。そのうち五つ頃になると、天満に火の手が上がつたので、急いで役宅から近い大番所おほばんしよへ出た。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)