“大番所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおばんじょ50.0%
おほばんしよ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これがために時政は面目めんぼくを失うて領地へ帰ったことがあった。政子はこんなことを思い浮べながらじっと考えたのちに、大番所おおばんじょに詰めている畠山六郎はたけやまろくろうを内密に呼ばした。
頼朝の最後 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
坂本は荻野流をぎのりうの砲術者で、けさ丁打ちやううちをすると云つて、門人を城の東裏ひがしうらにある役宅の裏庭に集めてゐた。そのうち五つ頃になると、天満に火の手が上がつたので、急いで役宅から近い大番所おほばんしよへ出た。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)