東君ひがしくん)” の例文
一間ひとまおいて隣にいる東君ひがしくんをわざわざ枕元へ呼んで、ジェームスは実に能文家のうぶんかだと教えるように云って聞かした。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
森成さんはしまいに余の病床に近づくのを恐れた。東君ひがしくんはわざわざさいの所へ行って、先生はあんなもっともな顔をしている癖に、子供のように始終しじゅう食物くいものの話ばかりしていておかしいと告げた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)