“杉野”の読み方と例文
読み方割合
すぎの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにしろ、杉野すぎのいへで、早午飯はやひる二人ふたり牛肉ぎうなべをつゝいてると、ふすまごしに(お相伴しやうばん)といふこゑがしたとおもひな。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
お母さんと、姉さんと、兄さんと、僕と、書生の木島さんと、女中の梅やと、それから先月から家に来ている看護婦の杉野すぎのさんと、七人である。お父さんは、僕が八つの時に死んだ。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
戦死者中福井丸の広瀬中佐および杉野すぎの兵曹長へいそうちょうの最後はすこぶる壮烈にして、同船の投錨とうびょうせんとするや、杉野兵曹長は爆発薬を点火するため船艙せんそうにおりし時、敵の魚形水雷命中したるをもって
号外 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)