“最勝寺”の読み方と例文
読み方割合
さいしょうじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最勝寺（さいしょうじ）の塔も忘れるであろう。豚（ぶた）のように子供を産（う）みつづけ——わたしは机の抽斗（ひきだし）の奥へばたりとこの文放古（ふみほご）を抛（ほう）りこんだ。
文放古 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)
まだもっと可笑（おか）しいのはあたしの家（うち）の二階へ上（あが）ると、最勝寺（さいしょうじ）の塔が見えるんでしょう。そのまた塔の霞の中に九輪（くりん）だけ光らせているところは与謝野晶子（よさのあきこ）でも歌いそうなのよ。
文放古 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)