曹丞相そうじょうしょう)” の例文
かつての董卓をもしのぐ位置に登って大将軍だいしょうぐん曹丞相そうじょうしょうと敬われ、階下にひかれてきた敗将の陳宮を、冷然と見くだしているのであった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わしは、曹丞相そうじょうしょうの旧友だ。南陽の許攸きょゆうといえば、きっと覚えておられる。一大事を告げにきたのだからすぐ取次いでくれい」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「待ちたまえ、曹丞相そうじょうしょう。今の放言は、陳宮の一存で、此方の心ではない。それがしは必ず商議の上、城を出て降るであろう」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
覇陵橋上はりょうきょうじょう曹丞相そうじょうしょうと、いとまをつげて、白日ここを通るものである。なんで汝らのとがとなろう。あとにて、関羽今日、東嶺関とうれいかんをこえたり、と都へ沙汰をいたせばよい」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「敵を知る者は勝つ。怖るべき敵を怖るるは決して怯気きょうきではない。よろしく、都へ人を上せて、曹丞相そうじょうしょうより精猛の大軍を乞い、充分戦法を練って攻めかかるべきであろう」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「中央の曹丞相そうじょうしょうのおゆるしを待たずには、兵をうごかし難い」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「はい、曹丞相そうじょうしょうが何やら急に、お迎えを向けられたので」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)