書卓デスク)” の例文
今日来て見ると、Kさんの書卓デスクの上に、ついぞ見なれぬ褐色のきたない三六版ほどの厚い書物ほんが載っていた。
聖書 (新字新仮名) / 生田春月(著)
ちつと生意気な奴は書卓デスク附属の器械であるのを忘れて一知半解なまかじりの金融論をする、少しばかりのボーナスを貰うと炭鉱とか日鉄とか直ぐ手を出したがる、事業其物に忠実なものは殆ど無い——
青年実業家 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
僕は聖書を書卓デスクの上に置いて、目の前にあった葉巻を一本取上げた。「さあ、葉巻はどうです」と二度ほど勧められて、もう疾くに隔ての取れた間なのに、やっぱり遠慮していたその葉巻だ。
聖書 (新字新仮名) / 生田春月(著)