“智慮(ちりょ)” の例文
従って、羽柴どのに対しては、その智慮(ちりょ)を敢(あ)えて敬して、共に、平和を賀するほかはないのじゃ。謀略の平和、偽装の平和などと、ゆめ、罵(ののし)っては相成るまい
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうしてその準備もまた歴代の少年少女が、大切に積み重ねて姥翁になってから、後に来る者に引継いで行ったものばかりでいわゆる智慮(ちりょ)ある人々は一向にこれに干渉していないのであった。
とつこうつ日頃の智慮(ちりょ)をしぼっている面持(おももち)は誰にもあるが、依然、声もない刻々が重くるしくつづいていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)