“智慮”の読み方と例文
読み方割合
ちりょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
従って、羽柴どのに対しては、その智慮ちりょえて敬して、共に、平和を賀するほかはないのじゃ。謀略の平和、偽装の平和などと、ゆめ、ののしっては相成るまい
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうしてその準備もまた歴代の少年少女が、大切に積み重ねて姥翁になってから、後に来る者に引継いで行ったものばかりでいわゆる智慮ちりょある人々は一向にこれに干渉していないのであった。
とつこうつ日頃の智慮ちりょをしぼっている面持おももちは誰にもあるが、依然、声もない刻々が重くるしくつづいていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)