晩成ばんせい)” の例文
自分はきょう限り、道場から身を退こうと思う。世間からも身を隠す。隠居ではない。山中へ行って、弥五郎入道一刀斎先生の分け入った道の後をたずねる心で、なお、晩成ばんせい大悟たいごを期したい。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)