春日絵かすがえ)” の例文
ひるすぎの明るい日は建物の大きい影を斜めに地に落として、その影のとどかない築山のすそには薄紅い幾株かのもみじが低く繁って、暮れゆく秋を春日絵かすがえのようにいろどっていた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)