“昔名”の読み方と例文
読み方割合
むかしな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いやなに草心尼。……つい、昔名むかしなが口に出てしもうたまでよ。はははは、気を悪うするな」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この兼好けんこうも、近ごろは人に、卜部兼好かと、昔名むかしなを問われたことなど、とんとない。……したが、お夫婦ふたりの姿をここに見、そぞろ後宇多の法皇きみが世におわせし頃もなつかしゅう思わるる。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)