“新稲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんいね50.0%
にいに50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見渡す限りの新稲しんいねの若葉の中に幾つか丸形の活動の黒点が挟まれているのは、田を耕す農夫であった。阿Qはこの田家でんかの楽しみを鑑賞せずにひたすら歩いた。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
ただ村々のつじには高倉があって稲を蔵し、また一部には八月節の日にシチヤガマ(節小屋)が設けられて、そこの祭には新稲にいにがなしを迎え、東西の稲霊いにやたま礼讃らいさんする言葉があったことを知るのみだが
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)