文挾ふばさみ)” の例文
新字:文挟
大きな日傘ひがさをさして、白い水干すいかんを着た男が一人、青竹の文挾ふばさみにはさんだふみを持って、暑そうにゆっくり通ったあとは、向こうに続いた築土ついじの上へ、影を落とす犬もない。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)