敷莚しきむしろ)” の例文
ほとほとと飛びあるく飛蝗ばったの足音を聞きながら、これもまた帰るなり出居でい敷莚しきむしろに寝ころがってしまった。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
平野に雲の海があるとき、霞棚引けるとき、それ等を敷莚しきむしろにして、幽婉な寝姿が影となって望まれる。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)