“教父（とつ）” の例文

「奇態なことだよ、まつたく！　時に煙草を一服くんなよ！　教父（とつ）つあん、お前（めえ）の煙草はえらく上物だのう！　どこで買ふだね？」

ディカーニカ近郷夜話　後篇：02 降誕祭の前夜 (新字旧仮名) ／ ニコライ・ゴーゴリ(著)

どうもかうもねえだよ、教父（とつ）つあん？　追んだしたものあ追ん出しただ、百姓が家（うち）んなかから犬を追んだすとおんなじによ。

ディカーニカ近郷夜話　前篇：03 ソロチンツイの定期市 (新字旧仮名) ／ ニコライ・ゴーゴリ(著)

「待ちなよ、教父（とつ）つあん？　どうも見当が違つてるやうだよ。」と、少し後へ遅れてチューブが言つた。

ディカーニカ近郷夜話　後篇：02 降誕祭の前夜 (新字旧仮名) ／ ニコライ・ゴーゴリ(著)

「ぢやあ、教父（とつ）つあん、お前は、まだ補祭がとこの新家へは行かなかつたのかい？」

ディカーニカ近郷夜話　後篇：02 降誕祭の前夜 (新字旧仮名) ／ ニコライ・ゴーゴリ(著)

“教父”の意味

《名詞》

1世紀から2世紀にかけてのキリスト教会の指導者。

2世紀から8世紀にかけてのキリスト教会でのすぐれた著述家。

洗礼を受ける際の保証人。
(出典:Wiktionary)

“教父”の解説

教父（きょうふ、el: Εκκλησιαστικοί Πατέρες、la: Patres Ecclesiae、de: Kirchenväter、en: Church Fathers）とはキリスト教用語で古代から中世初期、2世紀から8世紀ごろまでのキリスト教著述家のうち、とくに正統信仰の著述を行い、自らも聖なる生涯を送ったと歴史の中で認められてきた人々をいう。また、その思想を教父哲学という。
正教会の聖師父（せいしふ）にほぼ相当するが、聖師父は教父より時代的に広い範囲、すなわち、古代から近現代の正教会思想家にも適用される。なお、「聖師父」の語と概念は稀にカトリック教会関連の出版物にも見られ、正教会特有の概念ではない。
(出典:Wikipedia)

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