“故廟”の読み方と例文
読み方割合
こびょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明るい黄緑な色の海は後方うしろにして出て来た故国の春の方へ岸本の心を誘った。彼は上海の方で見て来た李鴻章りこうしょう故廟こびょうに咲いた桃の花がそこにも春の深さを語っていたことを胸に浮べた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)