放肆はうし)” の例文
小人は此處萬惡の淵藪えんそうなれば、放肆はうし柔惰の念慮起さざるを愼獨とは云ふなり。是善惡の分るゝ處なり、心を用ゆべし。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
かゝる折に逢ひて、我心を鎭めんとするに、最も不恰好なるは、けだし今宵の一曲なりしならん。世に知れわたりたる如く、樂劇の本讀といふは、極めて放肆はうしなる空想の産物なり。