據處よんどころ)” の例文
新字:拠処
つかはさるゝは御迷惑ごめいわくの體なりしが據處よんどころなく下されておほせけるは此品このしなは東照神君よりつたはれるにて父君にもふか御祕藏ごひざうの物なるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たうとうしまひには、男のあく事の無い要求に據處よんどころ無く、三田の蟇口から十圓盜み、それがわからなかつたのに安心して、今度は野呂の財布から五圓とつたのださうである。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)